sacrifice ”Bloody Malie” syndrome[Gravi_Nal’s Report pt4 ”Ti

―――――AM1:10
夜は私に落ち着きと混沌を与える。
矛盾はしているが、失望と侮辱しか与えない昼はもう御免だ。

矛盾の上に生きる人間は矛盾から逃れらない。
綺麗事を述べ悪事を働く政治家。
世界から見放され尚、現世に残る人。
ごく限られた人、上の上に立つ者と人間でない者の弐種類だろう。

人間になれない私は夜を好む。
何もない、転じて無。これが好きだ。

気づけば私は普通の人とは違う道を歩んだ。
壱弐本の蝋燭が立つまでは普通の筈だった。

ある時に敷くレールを間違えたのだろう。
そしてまた敷くレールを間違えた。
既に弐回間違えた。普通とはもう程遠く縁がないのだろう。
故に周りの意見と私の意見はすり合わないのだろう。
異端だが慣れた。追放された時点で人間ではないのだから。
それさえも優越感にできる私はヒットラーにでもなれるだろうか。

夜は落ち着き、かつ混沌となる。
矛盾。だが矛盾の中でしか生きられない。

次の分岐点はまだ見えない。
ましてや普通へ近づく為のレールが用意されてるかどうかすら不明だ。

トンネルの中は暗闇で、先が見えない。
まるで水を失った植物のように、ただ耐えるしかなく、やがて枯れる。
枯れることの方が楽だろう。執拗に水を必要としフラストレーションもストレスに耐えて延びるよりは。

私の結論はいつも壱つ。
結論と相反する行為をするのは矛盾に生きるからなのか。