産経より

「自殺」、半数が偏見 内閣府調査
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/kenko/070804/knk070804000.htm

「『自殺する』という人は、本当は自殺しない」。こうした自殺に対する「偏見」を5割以上の人が抱いていることが4日、内閣府が発表した「こころの健康(自殺対策)に関する世論調査」で分かった。
調査によると、「自殺者は年間3万人を超え、交通事故死者の4〜5倍」という実態は、66.4%が知っているなど、自殺への関心は高い。

    • 一部抜粋。

なんというかあきれてモノが言えない。

「自殺を口にする人は本当は自殺しない」 って言うけど、3万人の自殺者の多くは直前まで迷って救って助けて欲しくて自殺の意志を打ち明けたりしてして、結果3万人超の人は自殺をしてしまったわけで。
これでも「自殺を口にする人は本当は自殺しない」と言えるのだろうか。
確かに3万人超の人以上にそのような迷いを持つ人がいて、何かしらに助けられて生きている人もいるのだろう。


少し考えてみたらどうだろうか?

自殺を口にする人は自殺しない、ではなくて死にたくないからSOSを出してるんじゃないのだろうか?
そして誰も関心を持たず死なない死なないって適当にあしらうから後で後悔する。

「死にたい」って願望じゃん?
それだけ生きる事に苦しんでいる。って考えることが現代人はできないのだろうか?
最初から「これから死にますよ」って言う人はいないと思うんだ。

「自殺を口にする人は本当は自殺しない」
言葉にしてるから死なないんじゃないと思う。言葉として人に伝えてる以上救える見込みはあるものだと思う。
言葉という伝達手段を使い、自殺願望があるというのを他人に理解してもらい、「なぜそういう願望を持ったのか、私にできることはなんなのだろうか」などと対策をすべきだ。
言葉にすることで苦しんでいることを伝え、周りもそれを理解する必要があるものだと思う。

だから言葉をぶつけてる間は改善できる見込みがあるから自殺をしないわけであって。そこで改善するために協力するか手を離すかが生命の境界線だと思う。

まぁ、今の世の中、自分だけがすべてで他人を蹴落とし上に成り上がるようなこの世の中でどれだけの命が救われるかは未知数だが。

「『自殺する』という人は、本当は自殺しない」と考える人はもう少し道徳の勉強をしたほうが良いのではないのだろうか?
いくらなんでも頭が悪すぎる。

望まなくても生きていける時代に自らに死を与えてしまうような悲しい時代になったのはいつからだろうか?
望んでも生きることの厳しかった時代の人には頭があがりませんね。

8月6日。ご冥福をお祈りします。